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2007年10月30日 (火)

Review、『強さの証明-リバプールvsアーセナル』

 試合前「今シーズンの新生アーセナルがここまで躍進するとは誰も思わなかっただろう。」そう自信たっぷりに話したヴェンゲル。アンフィールドに乗り込む一戦にも臆する姿は見られなかった。一方のリバプールは満身創痍。先週のミッドウィークにはCLに臨み、ベジュクタシュに敗れグループリーグ最下位に転落した。嫌な空気を払拭する為にも、アーセナルから是が非でも勝ち点3が欲しいところだ。

 アンフィールドは熱気に包まれていた。最高の後押しを受けた選手達が奮起しないはずがなかった。この試合3人のFWを同時に起用し、3トップ気味に試合に臨んだリバプール。立ち上がりから激しいプレッシングとカウンターを中心にアーセナル陣内に攻め込む。しかし、若い選手中心のチームながら実に冷静にパスを繋ぐアーセナル。今シーズンの戦いぶりを象徴する展開力をアウェーながら見せつける。そんな中、前半8分。FKからジェラードが先制ゴールを叩き込む。狙い通りの先制ゴール。その後もロングボールを中心に高さを使いながら、リスクを冒さず追加点を狙っていく。対照的に1点ビハインドになりながら、自分達のフットボールに徹するアーセナル。焦りは一切感じなかった。前半は1-0。リバプールリードで折り返す。怪我から復帰したばかりだったトーレスが負傷を悪化させ、クラウチと交代。リバプールにとっては不安を抱え後半がスタートした。そんな不安をクラウチが忘れさせてくれる。開始早々から長身を生かしたポストプレーから果敢にシュートを放っていく。昨シーズン、同カードでハットトリックを達成した男が追加点の可能性を感じさせてくれた。だが決定的なシーンを何度か作るものの得点は奪えない。一進一退の攻防が続いていたが、後半35分、遂に試合が動いた。裏に抜け出したセスクが同点ゴール。このまま試合終了。無敗対決は痛み分けという結果に終わった。

 試合後ジェラードは「アーセナルが勝者に相応しかった。」とコメント。その一言がこの試合内容を物語っている。アーセナルが見せた流動的なフットボールにリバプールのイレブンは翻弄されていた。開幕前誰もアンリの抜けたアーセナルを優勝候補筆頭に挙げることはなかった。だが昨夜の試合で快進撃がフロックではないことを証明した。この強さは本物だ。選手層の薄さが懸念されるが、現在の若さと勢いを以てすれば優勝も決して夢ではないだろう。週末のユナイテッド戦に注目しよう。

 一方のリバプールは今後が心配な点がいくつか存在する。まずは怪我人が相次いで出ていること。この試合でも復帰組が再び戦線を離脱する破目になってしまった。また、ヒーピアの衰えが顕著であること。リバプールを支えてきた男も今年で34歳。明らかに裏のスペースを埋めるスピードがなくなってきている。ベニテスはアッガーの復帰を心待ちにしているのではないだろうか。そして、今やベニテスの代名詞になっているローテーション制。この戦術の是非は試合内容が優れない限り指摘され続けることになるだろう。クラブの雰囲気に影響しないかが気になるところだ。

 この試合で得た勝ち点1は果たして両クラブにどのような影響を及ぼすだろうか。プレミアシップ奪還の道はまだまだこれからだ。

 Whitten by りんたろう from My Football -Rintaro's pitch-

サッカーショップ F.B.F

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