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2009年6月19日 (金)

コラム、大騒乱の予感 〜夏の移籍市場と来期〜

■明確すぎる予兆

今シーズンほど夏の移籍市場でドラマがあることが過去にあっただろうか・・・。マルディーニ、ネドベド、フィーゴという3人のスーパースターがセリエを去り、レアル・マドリーにあのペレスが戻り、長年各々のチームにとどまっていたアンチェロッティとペジェグリーニが職場を変えた。夏の移籍市場というと、どうしても選手の移籍に目が行きがちであるが、筆者はこの選手以外の動きこそが次のシーズンの出来を大きく左右するものだと思う。チームというものは、首脳陣が決まり、監督が決まり、その監督の戦術のもとに決められた選手が集まってこそ強くなる。数年前のレアル・マドリーの首脳陣は監督に当時アーセナルで最高のディフェンシブミッドフィルダーのと言われたヴィエラの獲得を要請され、リバプールのエースだったオーウェンを引き抜いた。レアルはあれ以来凋落した。1年前、バルセロナはレアルに2連覇を許し、ロナウジーニョとデコを放出して大型補強に出るものだと思われた。しかし、”先に決まっていた”新監督グアルディオラは超大型補強はしなかった。行ったのはフレブ、アウベスによる穴を埋める補強。そしてピケを呼び戻すことによる”カンテラ出身化”である。監督が望んだ補強をしたバルセロナは今シーズン、圧倒的なサッカーを披露し、3冠を達成した。話を戻す。要はこの選手以外の動きこそが来シーズンの出来を大きく左右するものであり、これは先ほどあげた順序的にも、この動きが大きくなればなるほど選手の動きも活発に、豪快になるということだ。今シーズン、この”予兆”はいつになく大きかった。来期にワールドカップがあることも予兆とも言えるだろう。それに世界的不況による各クラブの財政調整の影響も絡んでくる。ロナウド、カカーの移籍(移籍自体も驚きだが、その移籍金はもっと驚き!)は到底予測のつくものであったし、これからも大きく動くと思われる。二人ともに決勝でのローマでの敗北、ミランの不振と迷走という”個人的予兆”もつきまとった。

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■4強の方向性

レアルがあのリケルメを切った過去のあるペジェグリーニを招聘しておいて、とても彼が頼んだとは思えない(カカーの移籍が成立してからペジェグリーニの喜びのコメントはまったく聞こえてこない)二人のメガクラックの獲得をしたレアルの方向性はもはやペレスにしか分からない。左サイドハーフとトップ下を運動量に任せて起用にこなすネドベドの後釜に、純粋なトップ下であるジエゴを穴埋めに選んだユベントスも、モッジが失脚していらいどうもモヤモヤ感がともなった選手獲得ばかりしている。誰にだって予測できるはずのシェフチェンコ復帰による利益ゼロをお情け感情にまかせてやってしまったミランはまさに迷走の極みにあある。そんな中、チェルシーをのぞくプレミア4強は落ち着いて見える。付け足すならば、大騒乱が起きてもおかしくないエバートンとヴィラ非常に落ち着いて見える。ユナイテッドは恐らく?ロナウドを失ったが、その代役はおよそ獲得不能であろう。あんな個性を持った選手は他にはいない。そんな感じな開き直りを感じつつ、どこまでもファーガソンを信じている。ベンゼマ、ヴァレンシアなどが噂されて入るが、ルーニーやファーディナンドが恐らく?失望する中、やたら燃えているナニにも期待感があるだろうからだろうか(「こんなこともあろうかと思ってな」という具合に来シーズンでナニが覚醒したら、個人的にはロナウドの移籍額以上のサプライズ!)。やたらと落ち着いて見える。アーセナルのヴェンゲル、ベニテスのリヴァプールもしかり。エバートンは不満分子のファン・デル・メイデを含む数選手を”まず放出”し、ヴィラはバリーとラウルセンを失わざるを得なかったものの、2チームともどっしりと腰をすえて物色中といった感じだ。モイーズとオニールは信頼を全身に感じ、気持ちよく仕事をしているだろう。問題はロンドンの青いチームであるのだが・・・。

■なぜアンチェロッティなのか?

実績ゆえか、経験ゆえか、はたまたネーミングか。チェルシーは新監督にアンチェロッティを選んだが、本当にこれでいいのだろうか?昨シーズン中、ベッカムに「英語が下手」と揶揄されて、ロナウジーニョとカカーを同時に扱えなかった守備的戦術を用いる監督である彼(少なくともベルルスコーニはそう思っている)が、なぜ魅力的なサッカーを目指しつつどうしてもモウリーニョ時代の必殺カウンタースタイルから抜け出せないチェルシーの切り札なのか・・・。レアルが獲得を狙っているとされるアシュリー・コールの残留を就任条件とまで言ったといわれるアンチェロッティに対して、”来てくれてありがとうプレゼント”がユーロで大活躍したロシアの左サイドバックであるジルコフになりそうな(なってしまいそうになった?)現状を見ている限り、チグハグ感はムンムン。怪我が多いとはいえ、モウリーニョ政権の中でも大活躍をしたまだまだ若かったロッペンをあっさりレアルへ放出したあたりから、どうにもチェルシーはぐらついている。鉄人ランパードは健在だが、テリーは細かい怪我がやたらと増え、チェフは不安定感が消えず、エースのドログバはピーク過ぎてしまった感がある。なにか若返りを図る策を講じなければならなそうな雰囲気の時に、よりにもよってベテラン偏重ともいえるアンチェロッティ就任は自爆にならないであろうか・・・?期待感が大きすぎてつぶれるという話はよくある話だが、このアンチェロッティ就任にはスカイスポーツの調査によれば、シーズン開幕前から6割以上の人が「失敗する」と言っているらしい。筆者も同調する。もはや世界的不況の中で、サッカーによる遊びの余裕がなくなっているであろうアブラモビッチの時代は終わってしまったのかもしれない・・・。とはいえ、今のチェルシーを買い取れるグループが簡単に現れるとは思えないが・・・。

■夏の移籍市場と来期

さて、まだ”選手の”移籍市場は始まったばかりだ。カカーとロナウドというメガクラックの移籍が決定(ロナウドは恐らく?)。派手なところ?ではバリー、ジエゴ、ディエゴ・ミリートなど。地味なところ?(失礼!)ではビッグクラブでの復活を誓うモッタ(ジェノア→インテル)。ステップアップを誓うベルメーレン(アヤックス→アーセナル。決定の報道は出ていないが、獲得ライバルがいるとも思えない分、おそらく決まる)に、最後の花を咲かせようとするクレスポなど。予兆が大きかった分、移籍市場の前半戦の前半戦ともいえる現状でこれほどの動きがあることがあっただろうか・・・。やはり予兆の大きさゆえだと思う。この夏の移籍市場、まだまだドラマが起こると予想する。ビッグネームや地味なところも含め・・・。ただのファンはワクワクドキドキだが、一クラブの熱狂的ファンや監督たちは、現有戦力を失うかどうかというところでいつにも増してハラハラドキドキだろう。来期も非常に楽しみだ!

 Written by ジャクリン

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