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2009年9月10日 (木)

コラム、〜09/10シーズン展望〜 アーセナルの希望とリヴァプールの迷い

■各国リーグ開幕!

さて、09/10シーズンのプレミアリーグが開幕し、各国欧州リーグも開幕した。不可能を可能にしたレアル・マドリー、対抗したバルセロナの贅沢な補強によって、それに続くクラブがなんとなくしらけているようにも思えるリーガや、会長の“余計な”一言の多くなってきたミランや、相変わらず資金不足に苦しむローマ など、インテルの対抗馬たちがどうも信頼にかけるセリエと違って、今期のプレミアは、いい意味で盛り上がっている。各クラブのファンは、そのクラブの補強こそがオフシーズンの最大の楽しみであり、その一挙手一投足に注目しっぱなしであろう。私も今シーズンのアーセナルの補強には注目していた(結局うれしい驚きはなか ったが・・・)。だが、プレミアリーグそのもの“も”好む私にとっては、非常に面白いオフシーズンになった。上位チームが軒並み戦力ダウンし、それをおいかけるチームが非常に充実した戦力を手に入れたからだ。だからこそ、リーグ全体が、非常に予想しづらい、嬉しい展開を迎えているのだ。

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■ベンゲルはすべてお見通しだった・・・?

さて、大きく分けて今回のコラムの主題は二つ。予想を裏切った上位2チームである。アーセナルとリヴァプールだ。
まずアーセナルの話題から。今シーズンのアーセナルの下馬評は、それはひどいものだった。たしかに、彼らの戦力ダウンは顕著であったし、その穴を埋める予定の選手のパフォーマンスにあまりに信頼が置けなかった。しかし、それを踏まえたとしても、何が起こるかわからないサッカーにおいて、「BIG4陥落はもう確 定したようなもの」のような書き方をされていたのだ。
そして、シーズン開幕。アーセナルはいい意味で期待を裏切った。エバートン、ポーツマスを粉砕し、セルティックを軽くあしらって見せた。懸念されたセスクのパートナー問題とアデバヨール離脱の問題は、フォーメーションの変更で一気に解決した。4−4−2を4−3−3にチェンジし、デニウソンとソングのどちらか を選択するのではなく、怪我から復帰のディアビも含めて、ローテーションさせた。「質を数で補う」のは正しい選択とならないことが大半だが、アデバヨールのセンターフォワード問題も一挙に解決できたことが大きかった。ワントップならば、ファンペルシーの優れた相方も必要ない。アルシャピンをより前の位置で使うことも できた。エバートン戦はそれが顕著にプラスに働いた。先制ゴールのデニウソンのミドルは、昨シーズン、セスクに遠慮しっぱなしで、バランスをとることに腐心し続けた彼の面影はまったくなかった。
そんなアーセナルが、ユナイテッドと今シーズン最初のビッグマッチを既に戦い終えている。結果は敗戦。先制ゴールのアルシャピンのミドルは鮮やかだったが、アルムニアとディアビの“彼ららしい”ミスで、2−1で敗れた。さて、彼らは再び「やはりアーセナルは上位についていけないのか・・・?」と紙面にかかれる のだろか・・・?
私の答えはNOだ!彼らは、素晴らしいゲームを行った。これは贔屓目では決してないと断言できる。ユナイテッドはギグスが全く機能せず、キャリックは守備に奔走させられた。ディアビはルーニーを弾き飛ばすほどの突出したボディバランスを見せ付けた。その試合内容は、フィジカルコンディションの差はあるにせよ、 昨シーズン後半の同カードからは予想もつかなかった。ベンゲルは、シーズンオフのファーガソンの哀れみにも感じられる言葉―「アーセンはとにかく金がないんだよ」―に、わずか開幕3試合で明確な返答を残した。先日の試合終了直前のパフォーマンスは、「あと少しで完璧だったのに・・・」という苛立ちだったのだろう・・ ・。そう、ベンゲルはこう返したのだ。「俺たちが終わったと思ったら大間違いだぞ・・・?」と。
今シーズン、アーセナルは確実に上位争いに絡んでくる。選手層の薄さは明白だから、毎度おなじみの怪我人の多さを考えると、優勝はかなり難しいかもしれないが・・・。

■リヴァプールは問題を抱えている・・・?

さて、リヴァプールだ。こちらは悪い意味で期待を裏切っている。ストーク戦はすばらしいパフォーマンスだったが、早くも2敗。今回書くのはこの2敗の“あくまで私の思う”理由だ。
もちろん、「セットプレーの守備が悪いのだ。もっと練習すべきだ!」なんて乱暴な理由で片付けるつもりはない。私が思う最大の問題点は、ベニテスのセントラルミッドフィルダーの采配である。
アロンソを失った事実からベニテスは明らかに立ち直っていない。彼の面影を引きずり、ルーカスに同じようなパフォーマンスを望んでいる。ジェラードとトーレスのコンビネーションにすがりたい気持ちも分かる。要は、大成功した昨シーズンを再現したいのだ。ところが、この思惑には明らかな無理がある。キーマンのル ーカスである。
ルーカスはアロンソとは全く違うタイプのプレーヤーだ。アロンソがロングパサーであるのに対し、ルーカスはファイター。中盤の走り屋である。当然、アロンソのようなパスや視野をもっているわけではない。そもそも、アロンソは世界でも屈指の“特殊な”プレーヤーである。たとえばミランのアンドレア・ピルロ、たと えばユナイテッドのマイケル・キャリック、たとえばアーセナルのセスク・ファブレガス。いわゆる、「彼らが持つことによってチームにリズムが生まれる」プレーヤーだ。もっと細かく言えば、クリスティアーノ・ロナウド、カカー、フェルナンド・トーレス、そして“最近の“ジェラードのような選手が、自分ひとりの力で生み 出す“強引で強力なリズム“とは全く違う。回りを生かす、”静かで滑らかなリズム”である。これはあくまでタイプの違いであって、才能云々ではない。(私の主観も含まれていることを断っておく)
そのためルーカスはアロンソとの“違い“を生み出すために、躍起になって前線への飛び出しに取り組んでいる。しかし、あまり脅威になってはいない。
と、ここまで書いて、そうとう深刻な問題のように書いているが、実際そうではない。なぜなら、ベニテスは、この問題の解決策を既に知っているからだ。ジェラードのアロンソ代役起用プランである。
追い詰められたボルトン戦。全く点が取れないボルトンにあっさり勝ち越し点を奪われた後半開始直後から、ジェラードはポジションを替えて、低い位置で動き始めた。その後、チームは明らかに改善された。同点ゴールのシーンを含め、後半のリバプールの怒涛のパフォーマンスは、ジェラードの鋭いパスが鍵となっていた ことからも明らかだ(ムアンバがマンマークをあきらめざるを得なかったことがあるとしても)。問題は、なぜこれをベニテスは最初から使わなかったのか・・・?ということである。結果論ではない。その前の数試合で、完全に明らかになっていたからだ。ルーカスはアロンソの代役にはならず、そのおかげでチームが調子を落と している。セットプレーで失点するのは、チームの集中力もあるだろうが、それ以上に、チームがファウルをする機会が増えているということではないだろうか・・・?だとしたら、それはなぜか?それは昨シーズンほどの圧倒感がないからではないだろうか・・・?それは、ボールを失う機会が多いということであり、それは中盤 でのボールロストの多さを物語るのではないか・・・?
ジェラードを底で使えば、トーレスとの距離は開くだろうが、チーム全体のパフォーマンスは上がると思う。トップ下には絶好調のベナユンや、2トップにしてバベル、ボロニンを置くのがいいだろう。使う気があるからこそ残したメンバーだろうから、問題はないはずだ。救世主のアクイラーニが登場するまでもうしばらく 時間がかかる。そこまでの代用策としても悪くはないと思うが・・・。それに、アクイラーニが残りのシーズンを通して働けるとは、リヴァプールファンには申し訳ないが、到底思えない。つらい時にこそ、キャプテンをもっと頼ってもいいのではないか?

■開幕3,4試合で、シーズン終了後の予想が出来るのか・・・?

と、ここまでえらそうなことを色々と書いたが、最後にまとめを。
ここに書いたことは、あくまで、結果論を含む。もし、アーセナルが大不振に陥っていたら、こんなことはかけないだろうし、ルーカスが大活躍していたら、このようなことはかけないだろう。つまりシーズン前にここ3,4試合のこの2チームの結果を予想できなったということは、シーズン前や、たった開幕3,4試合を 消費した程度ではシーズン結果は不可能である。開き直りに聞こえるかもしれないが、振り返ってみれば当然のことだ。同じことをベンゲルやベニテスも口にしていた。これは、マインドゲームや負け惜しみとは無縁のものだろう。まして、素人の私に出来るはずがない。だからこそ、結果論であることを承知で、現在のチームの状 況を分析し、それに私の思うことを書いた。だから、「アーセナル、優勝の可能性大?」とか「リヴァプール、BIG4陥落の危機?」とか書くつもりはない。だから、アーセナルにはお灸を、リヴァプールには蜘蛛の糸を与えるつもりで、このようにまとめたいと思う。両チームとも、優勝の可能性はあるし、BIG4陥落の可能 性も十分にある!と。それは、開幕4連勝を果たし、波に乗るかと思いきやモドリッチ骨折の不運に見舞われ、いきなり“ビッグクラブの器“を試されることになったスパーズを見れば一目瞭然だ。サッカーは何が起きるか、まったくわからないのである・・・。

 Written by ジャクリン

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